ネオポストジャパン・封入封かん機の歴史

  • 2019.04.13

知られざる封入封かんの歴史

封かん印の歴史

封かん印の歴史は古代中国に、文書などは木札(木牘・とく)や竹札(簡・かん)に書き、紐でくくって、その結び目に粘土を固めて押印するという「封泥(ふうでい)」という習慣がありました。
西洋でも同様に蝋を使って封印する「封蝋(ふうろう)」が重要な文書などに使われてきました。
それがやがて封かん印になり、さらに簡素化されたものが封字になったという歴史があります。
日本最古の印鑑に「金印」というものがあります。
この「金印」が現代の封かん印の役割を果たしていたとされています。
天明4年(1784)に福岡県の志賀島で発見された「漢委奴国王印」が最も著名であり、国宝に指定され福岡市博物館(福岡市早良区)に収蔵されています。
使用されていたのは西暦57年、倭の奴国王が後漢に朝貢し、光武帝より印綬を受けたという「後漢書」東夷伝にみえる印といわれる。
さかのぼること2000年以上も前というのが驚きですね。

封字と封かん印の種類

代表的な封字のいくつかをご紹介していきます。
良く使われるのは「〆」や「締」です。
〆は漢字の「締」が簡略化したものであり、ただし「×」のマークではありませんので注意が必要となります。
冒頭でも紹介しましたがビジネスでは「緘」が主に使われます。重要な書類では「緘」の印鑑でしめられていることが多いと思います。
婚礼では主に「寿」。
婚礼以外のお祝い事には「賀」。
その他、女性だけが使える封字として「蕾」や「莟」があります。「つぼみ=まだ開いていない」という意味で使われています。

封かん印では「緘」のスタンプからプライベートで使うものはかわいい絵柄のものやオシャレなデザインのものが使用できます。
ロゴや絵柄入りのものはお店や個人のアピールをさりげなく相手に伝えることができ、イメージアップにもなります。

「緘(かん)」という字

先程封かん印の歴史に触れましたが、さらに「緘」という字について深く見ていきたいと思います。
「緘」は「糸+音符咸(カン)(おさえて口をふさぐ)」で、中に入れてふさぐ意を表しています。
箱などの蓋が途中で開けられないように細い糸で封をするというのが由来です。
「緘」は途中で誰かに開封されてとしても開けてないように再封するのが難しい漢字という事で選ばれ、いくら上手く貼り合わせても、「緘」の字のところを見ると簡単に見破る事ができます。
封をするの意の他に「口を緘(箝)する」の形で
発言しない、または発言させないの意で用いる。
社内で「緘口令」「箝口令」(かんこうれい)が敷かれるなんて使い方は聞いたことがありますね。
この場合は「箝口令」の方が多く用いられます。
似た意味で「口止め」「オフレコ」などがあります。

まとめ

奥の深い封かんの歴史について触れてきましたが、昨今の封かん印ではプライベート用では絵柄のものなどオリジナルのもの使用できるということ。
封かん印で個性を表現してみるのいいでしょう。
そして大事なのは封かんの作法やマナーを守り、正しい印を捺すことによって第三者からの封書の盗み見を防ぐことではないでしょうか。


関連記事


人気封入封かん機ランキング


おすすめ記事

オススメ記事

  1. ネオポストジャパン・大型封入封緘樹比較記事

    2019.07.25 | コラム

    驚異的なスピード!!気になる大型封入封かん機の能力
    いざ機械の導入を検討してみても様々なタイプがありお悩みになる…
  2. 封入封かん機の選び方のポイント

    2019.05.31 | コラム

    封入封かん機の選び方のポイント
    封入封かん機(インサーター)の導入が業務効率化と省力化できる…
  3. ネオポストジャパン・封入封かん機コスト徹底比較

    2019.04.16 | コラム

    封入封かんコスト徹底検証!!
    請求額もオンラインで確認するという流れが増える中、「紙の請求…